エネルギー・地球温暖化

2006年07月12日

 

日立マクセル 水とアルミから燃料電池を開発

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業)   

 

日立マクセルは2006年4月24日、水とアルミニウムを水素発生源とした燃料電池を開発したと発表した。さらに、この燃料電池を使用した10ワット(W)級モバイル電源の開発に成功し、ノートPCを動作することができた。

今回開発された燃料電池は、水とアルミニウムの反応による水素発生システムを利用した固体高分子形燃料電池(PEFC)。独自製法のアルミニウム微粒子化プロセス技術の開発により、アルミニウム微粒子に水を加えることで、1グラムのアルミニウムから1.3リットルという大量の水素発生を可能にした。アルミニウムカートリッジと水カートリッジを交換することで、ノートPCや非常用電源などを長時間稼動できる。

加えて、燃料電池のキーコンポーネントである膜‐電極接合体(MEA)の開発にも成功した。磁気テープで培ったマクセルのコア技術である「分散・塗布技術」を活用し、室温で280mW/cm2と世界最高レベルの出力密度を得た。これは直接メタノール形燃料電池の5倍(同社比)となる。

アルミニウムは安価な素材であり、将来的にはアルミニウム廃材をリサイクル利用するなどで、資源の有効活用も期待できる。開発された燃料電池は10-100W級の電源として用途の検討を進めていく予定。




登録日時: 2006/07/12 05:44:56 AM

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