エネルギー・地球温暖化

2006年01月27日

 

家庭で水力発電ができる超小型水力発電装置を開発 神鋼電機

Keywords:  再生可能エネルギー  企業(製造業) 

 

神鋼電機は1秒間に数リッター程度の水量で発電できる超小型水力発電「リッター水力発電装置」を国内で初めて開発し、2005年9月より販売を開始した。山間部や山麓などに流れる僅かな水系を利用して発電できるため、山間部の一般家庭や牧場、現場作業場などの電源に利用できる。

開発された装置は1kWタイプと0.5kWタイプの2種類で、大きさはどちらも540(W)×450(D)×500(H)mmと超小型。0.5kWタイプは毎秒2-10リットルの流水で発電が可能。ホースで水を取り入れ、装置内部の水車の回転を動力源として発電するしくみで、本体に取水ホースと排水ホースを取り付けて設置する。

0.5kWタイプの最大出力は、流量10リットル/秒、落差10mで500W。4人家族の平均電力使用量は、月平均290kWh(1日平均約9.3kWh、1時間当たり390W)とされているので、1家庭分の電力を十分にまかなえる量に値する。本体価格は、0.5kWタイプで約98万円程度、1kWタイプで145万円程度(設置費用別)。

一方、2005年7月16日「小水力利用推進協議会」が設置され、水利権等の関連法案に関する規制緩和の動きが高まってきた。神鋼電機では、水資源が豊富な日本では、全国で300-400万kWにのぼる小規模水力発電の開発の可能性があるとみて、今後、かなりの需要があるものと期待している。



http://www.shinko-elec.co.jp/litter/Defalt.htm


小水力利用推進協議会、設立される (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/1107-j


登録日時: 2006/01/27 09:13:26 AM

英語記事はこちら


 


 

このページの先頭へ