生物多様性・食糧・水

2005年03月30日

 

2003年度の全国の地盤沈下、地域、面積とも最少

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環境省は2004年12月、2003年度の全国地盤沈下状況を発表した。 調査が開始された1978年以来、2センチメートル以上の地盤沈下が 起こった地域数は最も少なく、またその面積も最少であった。

2003年度、もっとも地盤の沈下が見られたのは、宮城県石巻市南浜町で 4.2センチメートル。そのほか、2センチメートル以上沈下したのは5地域で、その面積は合計で3平方キロメートルと、2002年度の461平方キロメートルを大きく下回った。

地盤沈下の要因には様々なものがあるが、地下水の過剰な採取により地下水位が低下し、粘土層が収縮するために生じることが多い。2003年度に2センチメートル以上沈下した面積が1平方キロメートル以上ある2つの地域 (新潟県新潟平野、千葉県九十九里平野)は、いずれも天然ガス採取を目的として、年間5000万立方メートル前後の地下水が汲み上げられている。

国、地方自治体はともに地盤沈下防止等対策要綱に基づき、地下水採取規制などで対策を講じている。また環境省では、地盤沈下や地下水位等の情報、地下水採取規制に関する条例等の情報などを整理した「全国地番環境情報ディレクトリ」を同省のホームページに掲載している。



http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5550




登録日時: 2005/03/30 10:33:19 AM

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