化学物質

2004年10月01日

 

温暖化作用の高い代替フロン排出量、2010年に現在の3倍に

Keywords:  化学物質  地球温暖化  政府 

 

2004年5月14日経済産業省オゾン層保護等推進室は、京都議定書の削減対象となっている代替フロン3種、ハイドロフルオロカーボン(HFC)、パーフルオロカーボン(PFC)、六フッ化硫黄(SF6)の排出抑制対策の状況について発表した。

代替フロン排出抑制策は産業界による自主行動計画を中心に講じられているが、8分野22事業者団体が参加した2003年の排出量は2,580万トン(二酸化炭素換算)、京都議定書の基準年である1995年に比べて48%減を達成した。

今後断熱材分野・冷凍空調機器分野で、オゾン層破壊物質であるHCFCからHFCへの転換が本格化し、代替フロンの排出量が急速に増加するとみられる。それを踏まえ、現在の対策を継続することにより、2010年前後の排出量を7,370万-6,110万トンと推計。これは2002年3月に作成された「地球温暖化対策推進大綱」の目標値7,300万トンに相当するが、現在の約3倍である。

代替フロンは、オゾン層を破壊するフロンガスの代わりに利用されているが、二酸化炭素の1,300倍-23,900倍と極めて高い温暖化作用があるため、1997年12月の地球温暖化防止京都会議で削減の対象となった。削減対象の全温室効果ガスにおける影響力は3-4%に相当する。




登録日時: 2004/10/01 01:56:01 PM

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