2004年08月24日
Keywords: 3R・廃棄物 エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業) 政策・制度 環境技術
積水化成品工業は2004年6月17日、廃棄された家電製品のプラスチック部品を梱包材に再生する技術を実用化すると発表した。このような再生技術の開発・実用化は業界初。
同社は、以前から発泡スチロールのリサイクルに積極的に取り組んできたが、廃家電から出されるポリスチレン系リサイクル原料から発泡性ポリスチレンビ-ズを製造する技術を確立し、「エプスレムERX」として実用化することに成功した。
本製品を家電製品の包装材として使うと、家電製品のクローズドサイクルシステムが構築できる。すでに、廃家電処理工場に回収されたテレビのバックパネルを原料として再生した本製品をシャープ液晶テレビ「AQUOS」の包装材として納入することが決定。廃家電樹脂に含まれる素材の特性から、対衝撃特性は同社従来品のリサイクルビーズよりも優れている。
2008年度の家電リサイクル法改正によるリサイクル率アップをにらんで、廃家電再商品化の用途開発が進められているが、1つの回答になると考える同社は、2004年度には1億円、2006年度には家電用包装材市場の1割にあたる30億円の販売を見込んでいる。今後は廃家電樹脂再生化の用途を構造部材にも広げていく予定。
登録日時: 2004/08/24 02:25:38 PM
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