2003年06月14日
Keywords: 化学物質 企業(製造業) 企業(非製造業) 食糧
システム開発会社ノアは、農作物の栽培から出荷プロセスまでの生産情報の履歴を管理し、パソコンや携帯電話で手軽に閲覧できるシステム「畑のとれさぶろう」を開発した。中小農家が導入しやすいよう、月額4500円という低コストでのレンタルを開始した。
同システムは、生産資材や農薬、肥料などの資材情報や作業履歴の詳細をパソコンで入力する他、生産現場からカメラ付き携帯電話を使って写真を送信し、簡単に公開できるもの。
消費者は、出荷時に農作物に貼付される表示ラベルの2次元コード(GRコード)を対応する携帯電話で読み取るか、パソコンでトレースコードを入力することで、だれが、どこで、どのように栽培した作物であるかを知ることができる。
利用者の導入目的や課題に応じてカスタマイズが可能。主に、農業生産団体や生産者との産直を行う消費者団体、トレーサビリティ構築をめざす食品メーカーなどへの納入をめざす。
食の安全性・信頼性確保には生産履歴の情報公開や、万が一の事故の場合に生産履歴を追跡、問題解決するためのトレーサビリティシステムの構築が求められているが、コスト負担増や農薬使用表示への抵抗感などから、導入への壁はまだ厚いのが現状である。
登録日時: 2003/06/14 09:32:21 AM
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