2012年08月04日
コンクリート製品の製造・販売を行う日本コンクリート工業は2012年5月17日、産業廃棄物として扱われていたコンクリートスラッジを再資源化した、高性能脱リン材を開発したと発表した。この材料により、下水道の廃水や湖沼の底に集積しているリンを素早く回収し、リン鉱石代替品を得られる。
化学肥料、工業製品、食品添加物に大量に使用されるリンは、その原料であるリン鉱石の全量を海外からの輸入に頼っており、リン鉱石価格の急騰、供給体制の不安定化により、リンの回収・再利用の技術が求められてきた。今回開発された高性能脱リン材は、リンを含んだ廃水に0.2%添加することで、ほとんどのリンを急速吸着でき、吸着後にリン鉱石代替品として使用することができる。
国交省、リンを回収するための検討会を設置(関連のJFS記事)
登録日時:2012/08/04 06:00:15 AM