2012年02月27日
Keywords: 環境技術 企業(製造業) 企業(非製造業) 大学・研究機関
2011年9月、次世代送電網の構築に向け非営利型一般社団法人デジタルグリッドコンソーシアムが発足した。東日本大震災で大規模集中電源と同期系統広域化方式の脆弱さが露呈したことを背景に、従来の送電網の問題を解決する新しいデジタルグリッド技術の実用化促進、標準化を目指す。
デジタルグリッドは、中小規模の自立した電源系統を連携させ、柔軟に電力を補完しあうことで、変動波及や連鎖送電事故などを抑制し、今後増加すると見込まれる自然エネルギーを導入しやすくする技術。それぞれ固有のアドレスを持つ電力変換器が同時に動作することで、インターネットのように柔軟で安定性の高い電力系統を構築することを想定している。
電力会社の送電線網に負担をかけないようにするため、これまで再生可能エネルギーの受け入れに必要とされていた送電設備や調整電源の補強のための投資が不要となる。
コンソーシアムの発起人は、デジタルグリッドの技術コンセプトを提唱する、東京大学大学院工学系研究科の特任教授阿部力也氏。現在大手電機メーカーのNECや、エネルギー産業に関わる日米企業のコンサルティングサービスを行うキュマルパシフィックアライアンスが団体会員となっており、今後も会員企業を募り、連携しながらデジタルグリッド技術の開発を行って行く。
登録日時j:2012/02/27 06:00:15 AM
Digital Grid
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東京大学 阿部研究室
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