2012年02月26日
Keywords: 環境技術 企業(非製造業) 大学・研究機関
東京ガスと千葉大学は2011年11月24日、東京ガスが運営する燃料電池自動車向けの「羽田水素ステーション」(東京都大田区)で回収したCO2を、千葉大学が運営する「千葉大学植物工場」(千葉県柏市)に同年12月から供給し、CO2の有効利用を共同研究すると発表した。水素ステーションからの回収CO2を植物工場で利用する試みは世界初。
東京ガスは「羽田水素ステーション」で、都市ガスから水素を製造する際に発生するCO2を回収・液化し、160kg入りのCO2ボンベで、「千葉大学植物工場」に車で運搬。液化CO2を気化し、大気中では約400ppmのCO2濃度を約1000ppmまで高める。
植物の光合成速度はCO2濃度に比例して高まるという性質により、通常1平方メートルあたり約40kgであるトマトの年間収量を約50kgまで高め、甘みが強く高品質のトマトを生産することが期待できる。共同研究では、東京ガスは供給コストの検討、千葉大学は植物工場内の冷房や換気も考慮した最適なCO2供給手法を研究する。
東京ガス、CO2分離回収を同時に行う世界初の高効率水素製造技術を実証(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029240.html
三菱樹脂グループ 太陽光利用型植物工場でトマト栽培の実証実験開始(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/031356.html
登録日時:2012/02/26 06:00:15 AM
東京ガスが「羽田水素ステーション」で回収したCO2を千葉大学植物工場のトマト栽培施設で利用開始
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20111124-01.html
「水素ハイウェイプロジェクト」における「羽田水素ステーション」の開所について
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20101207-01.html