政策・制度・技術

2011年01月29日

 

NEDOと北大、レアアースを使わないHEV用モータの開発に成功

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と北海道大学は2010年9月29日、従来のハイブリッド自動車(HEV)用希土類磁石モータに匹敵する出力を有する、フェライト磁石のみからなる新構造のモータの開発に成功したと発表した。

現在のHEVや電気自動車には、高出力を出せるレアアース(希土類元素)を使用した希土類磁石モータが使用されている。レアアースは産出国が限られるため、安定供給とコストダウンを図るには、レアアースを使用しないモータが望ましいが、高出力が得られない等の問題がある。

問題解決のため、NEDOの次世代自動車用高性能蓄電システム技術開発の一環として、北大大学院情報科学研究科小笠原悟司教授らの研究グループは、フェライト磁石のみからなる新構造の「ロータセグメント形アキシャルギャップモータ」を提案し、従来のHEV用希土類磁石モータと同サイズの試作機を設計・製作した。試験を行った結果、希土類磁石モータと同等の51.5kWを出力できることが確認された。

今後、さらに試験を継続して行い、試作機の様々な運転条件におけるモータ特性を取得することで、HEV用モータとしての有効性を検証する予定。

登録日時:2011/01/29 06:00:15 AM

English  

 

参照元

レアアースを使わない新構造の50kW ハイブリッド自動車用フェライト磁石モータを開発
http://www.hokudai.ac.jp/bureau/topics/
press_release/100929_pr_ist_motor.pdf


 

このページの先頭へ