2008年08月08日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 再生可能エネルギー
東京ガスは2007年12月12日、環境省の「次世代廃棄物処理技術基盤整備事業」の採択を受け、東京都江東区、財団法人東京都環境整備公社と共同で、区内の小中学校の給食ごみなど、生ごみからバイオエタノールとバイオガスを同時に回収する実証試験に取り組んでいくことを発表した。実証試験施設は同年12月17日より江東区清掃事務所の敷地内に建設を始めており、2008年2月25日より実証試験を開始した。
江東区内の小中学校給食の生ごみ(1日あたり200kg)を粉砕し、酵素を加え炭水化物を糖化する。糖化した生ごみは搾って液分と固形分に分け、液分からは発酵によりバイオエタノールを回収し、残りの固形分やエタノールの蒸留廃液などからはバイオガスを回収する。回収量の目標は1日当たりバイオエタノール(濃度90%以上)5リットル、メタンガス20立方メートル程度。
バイオエタノールとバイオガスを同時に回収する技術を実証し、従来のメタン発酵によるバイオガス回収方法と比較して、より高効率で高付加価値の再生可能エネルギーを回収するシステムの構築を図る。
実証試験施設の見学などを通じて地域住民の環境問題への関心を高めたり、環境教育にも貢献していきたいと考えている。規模が小さいため、回収されたエタノールは学校教育用などに、バイオガスは発電(9.9kW)やボイラで利用して、施設内の機器の運転やエタノールの蒸留に用いるなど地産地消の実現を図る方針。
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20071212-01.html
登録日時: 2008/08/08 11:11:19 AM