化学物質

2004年11月28日

 

ビスフェノールAの魚に対する環境ホルモン作用が確認される

Keywords:  化学物質  政府  生態系・生物多様性 

 

環境省は2004年7月27日、内分泌かく乱が問題となっている化学物質、ビスフェノールAについてのこれまでの実験結果を発表、メダカを使っての実験の結果、魚類に対してビスフェノールAが内分泌かく乱作用を持つことが確認された。

環境中濃度を考慮したフルライフサイクル試験でも、繁殖期のメスにみられるたんぱく質がオスにも増えることが認められ、高濃度ではオスの精巣の一部に卵巣の細胞が出現する「メス化現象」がみられた。

しかし、同省では、環境中に予測されるビスフェノールAの濃度は今回の試験結果から推定される無影響濃度を下回っているので、現実的なリスクはやや低いまたは低いとしている。

ビスフェノールAは内分泌かく乱作用、いわゆる環境ホルモンが問題となっている化学物質のなかでも最も関心を集めているもの。樹脂の原料として広く使われてきたが、環境ホルモンの疑いが指摘されて以来、小学校の給食の食器をポリカーボネート製から陶器に変えるなどの動きがでている。



http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=5171




登録日時: 2004/11/28 04:30:32 PM

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