化学物質

2004年02月25日

 

大気汚染物質排出量が99年度比49%減に

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産業構造審議会の化学・バイオ部会リスク管理小委員会は、有害大気汚染物質対策ワーキンググループ第6-7回会合を開催し、社団法人日本化学工業協会など74事業者団体が展開している有害大気汚染物質に関する自主管理計画(36計画)の2002年度実施状況を取りまとめた。

それによると、有害大気汚染物質の対象となるベンゼンなど12物質の2002年度総排出量は、約1.9万トンに留まった。これを基準年(99年度)の総排出量約3.8万トンと比較すると、1.9万トン(-49%)の大幅減となるほか、前年度比でも約0.4万トン減(-19%)となる。

自主管理計画では2003年度の総排出量を約2.3万トンまで削減することを目標にしていたが、2002年度はこれを約0.4万トン下回り、目標値を1年前倒しで達成することに成功した。

有害大気汚染物質の排出状況を個別に見てみると、2002年度に2003年度の排出量目標を達成したのは、1,3-ブタジエン(達成率129%)、トリクロロエチレン(同126%)、ベンゼン(同121%)、アクリロニトリル(同115%)、1,2-ジクロロエタン(同105%)の5物質。アセトアルデヒド、ジクロロメタン、ホルムアルデヒド、二硫化三ニッケル・硫酸ニッケルは、2001年度に2003年度目標を達成した。目標を達成していない対象物質は、塩化ビニルモノマー、クロロホルム、テトラクロロエチレンの3物質となっている。






登録日時: 2004/02/25 06:13:20 PM

英語記事はこちら


 


 

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