2003年06月21日
Keywords: 3R・廃棄物 企業(製造業) 企業(非製造業) 環境技術
ファミリーレストランのジョナサンは、1日30kgまで処理できる生ごみ処理機を、年内までに100店舗に導入する。食品関連事業者は平成18年までに生ごみの量を20%減らさなければならないとする「食品リサイクル法」への対策の一環で、昨年導入済みの11店舗と合わせ、全店舗の約3割にあたる合計111店舗に導入することになる。
生ごみ処理機は設楽製作所とジョナサンが共同開発したもので、名称は「チャンス」。熱と耐熱菌で醗酵分解、乾燥、減容処理することにより、処理前の20%の重量に圧縮する。生ごみから発生する蒸気・揮発成分などは装置内で強制循環・冷却・凝縮・排出されるため、臭気が装置外にまったく出ない。耐熱菌の追加・入れ替えは不要で、処理後の生ごみは堆肥原料として使用できる。
現在、処理後の生ごみは廃棄しているが、将来的には山梨県のイズミ農園で使用し、できた野菜をジョナサンで調理することにより、完全なリサイクルシステムを構築する見込み。
装置販売価格は100万円弱で、ランニングコストは装置の値段と電気代を含め、生ごみ1kgあたり20円以下。処理機導入前と比べると、ごみの運搬費と処分費を含めてもコストを削減できる。ジョナサンでの導入が成功すれば、社団法人日本フードサービス協会加盟企業への導入も考えられている。
登録日時: 2003/06/21 12:12:34 PM
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