2013年04月18日
脱原発と持続可能なエネルギー政策の実現を目指すネットワーク「eシフト(脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会)」などの呼びかけで、脱原発の機運を盛り上げることを目指した「原発ゼロノミクスキャンペーン」が始まり、2013年3月27日、東京でキャンペーン立ち上げシンポジウムが開かれた。
「ゼロノミクス」とは、現安倍政権が掲げる経済政策「アベノミクス」と原発「ゼロ」を合わせた造語。経済成長には原発稼働が必要とする考えが産業界を中心に根強い中、同キャンペーンでは「原発ゼロ」こそが経済再生のカギだと主張。分散型自然エネルギーの促進など、地域に根ざした産業振興が抜本的な経済活性化につながるとしている。
2012年夏に政府が行った「国民的議論」、特にパブリックコメントでは、「2030年までに原発依存度ゼロ」を支持する声が9割近くに上り、これを受けて「2030年代に原発稼働ゼロを目指す」方針が定められた。しかし現安倍政権は2013年1月、前政権のこの目標をゼロベースで見直す方針を示した。同キャンペーンでは2013年7月になると見られる参議院選挙に合わせ、原発ゼロを求める市民の声を改めて示す賛同の呼びかけを開始。6月までに10万人を超えることを目指している。