2003年10月05日
Keywords: 食糧 NGO・市民 地方自治体 政策・制度
石川県柳田村で、農作業体験とシミュレーションゲームを組み合わせた新しい稲作トラストが始まった。
この稲作トラストシステムでは、参加者が春の「田植え」、夏の「草刈り」、秋の「稲刈り」等を実際に柳田村に来て体験する。秋の収穫期を迎えると、参加者は自分が植えた田んぼの稲を刈り取る作業をするため柳田村へ訪れるが、それまでの間、インターネットを介してライブカメラで稲の生長を確認しながら、自宅のパソコンで「水稲栽培ゲーム」を行う。
ゲームは、稲作初心者の主人公が自然災害や病虫害などのアクシデントと戦いながら稲を育成するもので、参加者は本格的な仮想水稲栽培を楽しみながら知識を習得していく仕組みになっている。収穫された米は参加者全員で分けるが、その分配はゲームの得点の比率によるという、今まで無かった画期的なグリーン・ツーリズムとなっている。
柳田村も時代の流れと共に農業就労人口の減少が進み遊休農地が増えてきている。これまで守ってきた水田や技術を次世代に残すため、また、消費者に農業に対する理解を深めてもらい、そして生産する喜びを共有してもらうため、このプロジェクトが企画された。
登録日時: 2003/10/05 06:15:25 AM
英語記事はこちら