2011年12月01日
Keywords: 再生可能エネルギー
日本国内の小水力発電(10,000kW 以下の出力規模のもの)は、設置容量が再生可能エネルギー全体の約27.1%、年間発電量は約44.9%を占める有力な再生可能エネルギー源となっています(いずれも2009 年度末時点)が、1990 年以降の新規設備導入が非常に少ない状況が続いています。
日本における小水力発電は、戦後の電力供給不足時、第一次石油ショック時、そして昨今の地球温暖化問題の浮上など、何度もその評価が見直されているのですが、初期費用がかさむこと、河川の水を使用する場合は水利権の設定が必要であり、取水により影響を受ける関係者の同意も必要であること、また、補助金等の制度も複数の官庁と長期間にわたりやり取りをしなければならない場合もあることなどが障害となり、急速な普及が望めないのが現状です。
ただ最近では、出力1000kW以下の小水力発電の導入が少しずつ増えて来ています。各地域の自治体や事業者が主体になって、小水力発電の導入が検討されており、市民出資による導入など新たな取組みが始まっています。
JFSニュースレター:
参考資料:
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「小水力発電の現状」(2010年作成)へ
※ 本ページでは数値などの前回からの変更点をイタリック体で表記しています。