2007年01月15日
3時間から5時間という従来の充電池式車いすの走行時間に比べ、今回開発された車いすは2倍から3倍の走行時間が可能となり、車いす利用者の行動範囲を大きく広げることができる。
実証テストは、大阪障害者職業能力開発校の職員、学生の協力を得て、校内での移動に使用するかたちで行われている。走行テストはきわめて順調で、同社はこの実験で収集したデータをもとにさらに改良を加え、来年度以降自治体への貸し出しを始める。その後、一般へのレンタルも検討される。
今回の開発の最大の課題はコストで、現在数百万円という試作品の価格が従来型の50万円程度にまで下がれば、広い普及が期待できる。そのため同社は並行して燃料電池構成部材の開発を進めており、来年度以降は新材料を使った新型機の開発に取り掛かる。その他、水素ボンベの軽量化や、燃料の水素の運搬等の課題も抱えるが、これらは解決が十分可能と担当者は語っている。
http://www.kurimoto.co.jp/
栗本鐵工所、燃料電池車椅子を開発 (関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/db/776-j
登録日時: 2007/01/15 09:38:59 AM
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