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運営について

Japan for Sustainability は、2002年8月に非営利組織として設立された環境コミュニケーションのオープン・プラットフォームです。
枝廣淳子、多田博之が共同代表を、東京大学山本良一教授、千葉商科大学三橋規宏教授、アースポリシー研究所レスター・ブラウン所長が理事をつとめ、会員・サポーター制組織として運営されています。

このサイトは(株)日興コーディアルグループのご協力によりWWFジャパンに設立されました「WWF・日興グリーンインベスタ−ズ基金」助成により作成されました。

JFSは、自らも少しでも環境に配慮した事業活動を目指しています。 そのためエネルギーの分野において、グリーン電力証書を取得し、事務局の運営に必要なエネルギーをすべてグリーン電力にいたしました。

ジャパン・フォー・サステナビリティ 定款
ジャパン・フォー・サステナビリティ定款(2005年10月改訂)

JFSの組織について
21 世紀型NGO:JFS 5年間の歩みを支えたその組織とは?
      (ニュースレター 2007 年8 月号 No.60 掲載)


共同代表・理事メンバー
共同代表 枝廣 淳子(えだひろ じゅんこ)
多田 博之(ただ ひろゆき)
理事 三橋 規宏(みつはし ただひろ)
山本 良一(やまもと りょういち)
レスター・R・ブラウン


共同代表
枝廣 淳子(えだひろ じゅんこ)

[プロフィール]

edahiro photo 京都生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。29才から英語の勉強をはじめ、フリーランスの同時通訳者・翻訳者・環境ジャーナリストになる。
環境関係の国際会議・講演会・セミナー等での通訳、出版翻訳およびビジネス翻訳のほか、環境ジャーナリストとして、執筆および講演活動など。
ISO14001などの環境マネジメントシステム、環境教育、環境報告書等の分野で、企業に対するコンサルティング活動。そして、そのような活動を通して得られる地球環境の現状や各地での動きなどに関する情報や知見をメールニュース等で広く提供している。
著書に、『朝2時起きで、なんでもできる!』(サンマーク出版)『地球のセーターってなあに?』『エコ・ネットワーキング!』(海象社)。翻訳書に、『エコ経済革命』(レスター・ブラウン著、たちばな出版)、『パワー・オブ・ワン』(レイ・アンダーソン著、海象社)、『人生に必要な荷物 いらない荷物』(サンマーク出版)など。
http://www.es-inc.jp/

[ご挨拶]

私はこれまで、通訳者・翻訳者として、海外の情報や知見を日本にご紹介するお手伝いをしてきました。まだ十分とはいえませんが、環境分野でも、かなりの海外情報がさまざまな形で日本に"輸入"されています。インターネット上の情報はその多くが英語であることから、翻訳者を介さず、"直輸入"して活用されている方々もたくさんいらっしゃいます。

ところが! 日本でのさまざまな環境への取り組みについては、世界ではほとんど知られていません。日本ではここ数年、地方自治体でも、企業でも、NGO・市民活動でも、世界中の参考になるようなすばらしい取り組みがどんどん進められているというのに。

私は仕事で海外に行くこともあり、通訳として海外から来日した環境分野の第一人者の方々とお会いすることもあります。雑談で「日本ではね……」といくつかの例をお話しすると、みなさん、びっくりなさる。「知りませんでした! 詳しい情報はどこにありますか?」と。情報の"輸出"がほとんどないことをいつも痛感していました。ただ、翻訳者として、英語を日本語に翻訳するより、日本語を英語に翻訳するほうが大変なことが多く、和訳翻訳者より英訳翻訳者がずっと少ないことも知っていました。

レスター・ブラウン氏のサポートをしているご縁で、ワールドウォッチ研究所の年次会合で、「The State of Japan」について10分間のスピーチをしたことがあります。政府、自治体、企業、市民の各プレーヤーの最近の動きをざっくり話しただけでしたが、終了後に、各国からの参加者から「日本は、すばらしいことをいろいろやっているのですね! 知りませんでした。もっとこういう情報を下さい。自国の参考になります」と声をかけられました。その方々から渡されたたくさんの名刺を抱えて、成田へ向かう飛行機の中で、「日本の環境情報を英語で発信するしくみを作らないとなぁ」と思ったのが、2001年1月のことでした。

自分で発信している環境メールニュースに、ワールドウォッチ研究所の会合での顛末を紹介し、海外への情報発信の必要性について書いたところ、何人もの方から「それは必要だからぜひやってください」というエールをもらいました。そのなかで、「これだけやるためのNGOを作ってもいいぐらい、大切なことだと思う」と熱いエールを寄せてくれたのが共同代表の多田さんでした。

自分で細々と日本の環境情報を英訳して発信する作業をはじめましたが、時間的制約もあって、なかなか進みません。もどかしい思いをしていたところ、多田さんから声がかかり、本格的に進めることにしました。

理事の方々、それぞれの専門家の方々、そして私が言い出しっぺではじめたオンラインで環境英語を勉強するグループのメンバーを中心とする多くのボランティアの方々から力強いご協力をいただき、日本の環境情報を英語で世界に発信するプラットフォームの基礎が固まってきました。

これは情報発信のための「器」に過ぎません。みなさまのご協力・ご支援を得て、中身を充実させ、情報を受け取る海外の方々にも、情報を発信する日本の方々にも役に立つ「器」にしていきたいと思っています。日本からの情報発信が、さまざまな意味で、持続可能で平和な世界を作るための一助になることを信じています。

どうぞご支援・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

枝廣 淳子


多田 博之(ただ ひろゆき)

[プロフィール]

東京都出身
大学では社会学、国際関係論等を専攻。
会社員。
製造業で、新規ビジネスの立ち上げ、営業企画、セールス、マーケティングなどに携わる。
その後環境部署で、環境に関する企画、戦略立案、環境コミュニケーション、環境報告書の作成、環境会計等を担当。
環境省 < 環境保全コストの把握及び公表に関するガイドライン検討会>、 < 環境会計システムの確立に関する検討会 >、 < 政府活動のグリーン化促進のための新たな仕組み等検討委員会>、 < 事業者の環境パフォーマンス指標に関する検討会 >、 <企業の環境コミュニケーションが循環社会システムつくりに与える影響に関する検討会>、 経済産業省 <環境配慮型原価管理システム検討小委員会>など委員多数を歴任。
環境カウンセラー。環境経済政策学会会員。
環境レポート、コミュニケーション、環境会計に関する論文、講演多数。
著書: 「よくわかる環境会計」 (中央経済社)

[ご挨拶]

枝廣さんと知り合ったのは、かれこれ4年くらい前でしょうか。
「朝2時起きで、なんでもできる!」の著者である彼女は、猛烈にエネルギッシュな人で、思ったことを、どんどん実行し、形にしていきます。あの本のタイトルは、恐ろしいことに、嘘ではないのです。「朝2時まで起きているので、何にもできない」私は、それをいつもまぶしく眺めていました。

「日本は、謙虚に学ぶべきところはまだたくさんあるけれど、環境に関して、かなり頑張っている。 NGO、企業、行政、どのセクターも、互いに協力しようとして、一所懸命にやっている。ところが、それが、海外にはまったくと言っていいほど伝わっていない。これでは日本は、海外の人達から誤解されてしまう。」

要は、環境に関するアカウンタビリティ(説明責任)を国際社会で果たしていないのです。何かの折、そんな話を枝廣さんとして、お互いの問題意識が共通であることを発見し、「それなら、いっそ我々で、土台になるものを立ち上げてしまおう。 個々の活動は優れていても、まだまだ点なので、それが線につながり、全体最適になり、日本の環境ビジョンにまで昇華するような、環境コミュニケーションプラットフォームを作ろう。」と、夢を語るようになりました。

こうして産声を上げたJapan for Sustainabilityは、ご覧のようにまだまだ赤ん坊のような存在で、これから多くの方々にご支援頂かないと、一人前に育つことはできません。
しかしささやかでも、ベースはできたので、これが足がかりになり、環境に関心を持つ人達が、自由に参加することで、グローバルな、オープンプラットフォームに成長することを確信しています。 Japan Valueはやがて、Asia Value、Global Valueへと広がっていくことでしょう。
環境は、最大の「コミュニケーション資源」というのが、私の従来からの信念です。
環境で、どんな人も、自然につながることができるのです。

私はひとりの企業人であり、息子であり、夫であり、父でもあります。
今回、NPOの共同代表という顔を、さらに持つことになりました。
日本では、往々にして、「0か1か」二者択一の選択肢しか許されません。
たとえば、「企業か、NPOか」、「中央か、地方か」、「行政か、市民か」等。
それで人をラベリングしてしまうのです。
私はそのことが、日本の社会を硬直化させ、不幸にしていると思います。。 ノーベル賞受賞者で、「合理的な愚か者」の著者アマルティア・セン教授は、「人は多様な生を生きられるからこそ、幸福である。」という意味合いのことを言いました。 これは、私にとっての挑戦でもあります。

「環境か、経済か」ではなく、「エコロジーも、エコノミーも」両者を調和させる新しい社会のグラウンドデザインを、このJapan for Sustainabilityを通して、みなさんと考えていきたいと思います。
最後に、絶大なご支援を頂いている理事の先生方、設立発起人の皆々様、大勢のサポーターの方々に、心より感謝を申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

多田 博之


理事

三橋 規宏(みつはし ただひろ)  

[プロフィール]

経済・環境ジャーナリスト
千葉商科大学政策情報学部教授

1964年、慶応義塾大学経済学部卒。日本経済新聞社に入社。主として財政金融政策などマクロ政策を担当してきたが、ロンドン支局長、日経ビジネス編集長などを歴任後、89年に科学技術部長に就任し、地球環境問題の深刻さに衝撃を受け、環境問題の研究に乗り出す。論説委員会に転籍後、95年元旦から合計31回に及ぶ連載社説「環境の世紀への提案」のデスクを担当、環境経営の重要性を強調し、産業界に大きな影響を与える。国連大学が提唱したゼロエミッション運動の推進者の一人として活躍、2001年4月に第1回ゼロエミッション賞を受賞した。また、97年1月に経済人の環境NGO、「環境を考える経済人の会21、略称B-LIFE21」を立ち上げ、経済人と環境NGO/NPOとの交流を促進する一方、慶応義塾大学SFC、立命館大学、早稲田大学(2002年4月予定)などの大学に環境講座を開設し、経営者と学生との直接対話に道を開くなど独自の立場から実践活動を続けている。
アースポリシー研究所長のレスター・ブラウン氏、ファクター10の提唱者、シュミット・ブレーク氏、ナチュラル・ステップのカール・ヘンリク・ロベール氏など世界的な環境リーダーとの交流も深い。
2000年4月から千葉商科大学政策情報学部教授。
現在、中央環境審議会委員、国連大学ゼロエミッションフォーラム理事、地球環境戦略研究機関(IGES)理事、環境を考える経済人の会21事務局長などを兼任。
主な著書として「日本経済グリーン国富論」(東洋経済新報社,)、「環境経済入門」(日本文庫)、「地球の限界とつきあう法」(日経ビジネス人文庫)、「ゼロエミッションと日本経済」(岩波新書)「森とCO2の経済学」((PHP研究所)など多数。

[JFSへの期待]

顔の見える環境立国の先兵役、期待

京都会議以降、日本の環境への取り組みは目覚ましく、環境先進国のヨーロッパをもしのぐ勢いです。日本で生まれた環境技術、環境経営、環境配慮の地域づくりなど世界に誇れるものが数多くあるにもかかわらず、これまで世界にあまり知られてきませんでした。それは、英語で発信する力が弱かったからです。
JFSは、この問題に挑戦し、環境立国日本の最新の姿を世界に発信していこうという画期的な試みです。一昔前なら、「それは、政府の仕事」と片付けられてしまいそうですが、政府に期待していても前に進みません。
「政府がやらないなら、自分たちでやる」、枝廣さんたちのそんな心意気が日本を変える力になります。顔の見える環境立国日本の紹介役として、期待しています。  


山本 良一(やまもと りょういち)

[プロフィール]

東京大学国際・産学共同研究センター
センター長(Tel 03-5452-6501 Fax03-5452-6508)
研究室 〒153-8505 東京都目黒区駒場4-6-1 東大生研F棟209号室(Tel 03-5452-6301 Fax 03-5452-6305)
専門 エコデザイン学(Ecomaterial, Ecodesign, LCA)、材料科学

略歴

1969年  東京大学工学部冶金学科卒業
1974年  同上 工学系研究科大学院博士課程修了工学博士
1974-76年 Max-Planck 金属研究所客員研究員
1976年  東京大学工学部金属材料学科助手
1978-80年 British-Columbia大学中間子研究施設 オSR 国際共同研究
1989年  東京大学先端科学技術研究センター教授
1992年  東京大学生産技術研究所教授
1999年  東京大学国際・産学共同研究センター教授
2001年  同センター長
      大学院工学系研究科・マテリアル工学科教授(併任)

学会、社会活動

  1. 日本MRS(Materials Research Society of Japan)会長(1996〜1997、2000)
  2. 経済産業省LCAプロジェクト運営委員長(1998〜)
  3. 閣僚懇談会「環の国つくり会議」委員(2001〜)
  4. 環境省・政府特定調達品目検討委員会座長(2000〜)
  5. 高知エコデザイン協議会名誉顧問(2000〜)
  6. NPO法人エコデザインネットワーク顧問(2001〜)
  7. (財)日本環境協会、グリーン購入ネットワーク顧問
  8. (財)地球環境人間フォーラム、環境報告書ネットワーク顧問
  9. 「エコプロダクツ1999/2000/2001/2002」展示会 実行委員長
  10. ISO/TC207/SC3 (環境ラベル) 日本国内委員会委員長(1993〜)
  11. (社)未踏科学技術協会・エコマテリアル研究会々長(1998〜)
  12. International Factor 10 Club会員(1996〜)
  13. 日中科学技術交流協会理事(1998〜)
  14. 科学技術振興事業団・社会技術研究システム「循環型社会」領域統括(2001〜)
  15. 三重県・日本環境経営大賞審査委員長(2002〜)
  16. 以下の大学の名誉、客座、顧問教授を勤める
    北京大学、蘭州大学、南京大学、西安交通大学、中国科学技術大学、淅江大学、 中山大学、江蘇理工大学、四川大学、吉林大学、上海大学、武漢工業大学、 華中理工大学、重慶大学、 中南工業大学、南昌大学、曲阜師範大学、北京工業大学、 上海交通大学、復旦大学、同済大学、北京航空航天大学、清華大学、東北大学 (計24校)

主な著書(2002年07月現在)

エコデザイン(ダイヤモンド社、1999年)
サステナブル・カンパニー(ダイヤモンド社、2001年)

[JFSへの期待]

サステナビリティへの日本の貢献を積極的に海外へ発信するJFSを応援します。
エコ・エコノミーを全世界で実現するために私たちはシステム的に考え、ネットワーキングでつながり、直ちに行動を起こさなければなりません。
皆さんも是非御参加下さい。

 

レスター・R・ブラウン

[プロフィール]

アースポリシー研究所所長、ワールドウォッチ研究所理事。 1934年、アメリカのニュージャージー州に生まれる。 1955年ラトガース大学で農業科学の学位を取得後、インドの農村に6ヶ月滞在する。 1959年農務省に入省し、国際農業開発局長を務める。1974年、地球環境問題に取り組むワールドウォッチ研究所を設立。1984年に年次刊行物『地球白書』を創刊する。 2001年5月、アースポリシー研究所を創設して所長となる。同年11月『エコ・エコノミー』を刊行。

[JFSへの期待]

Japan for Sustainability はエキサイティングな新しい冒険的事業だ。 この新しい組織は、日本と世界を持続可能な方向に動かしてゆくための貴重な手段となるだろう。 また、日本におけるしっかりしたNGOのプレゼンスを確立するうえでの、重要な一歩である。 おめでとう。いっしょに仕事ができることを楽しみにしている。