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2006年01月28日

 

持続可能な日本を測定する指標 - 個人(Wellbeing)/学力・教育

W-2. OECDによる学習到達度(PISA)

1.現在値
読解力498点(OECD上位20%以内)
数学的リテラシー534点(同10%)
科学的リテラシー548点(同10%)
問題解決能力547点(同10%)(2003年)

2.現在の得点
(2050年を100点満点として) 93点
※得点算出法:
各項目ごとに、上位10%以内を100点、20%以内を80点、30%以内を60点、40%以内を40点、50%以内を20点、平均以下を0点とする。各項目の平均点を得点とする。

3.指標の解説
持続可能な社会をつくるのも、そこで輝くのも人である。今後、要求される社会システムの変革に適応するためには、特定カリキュラムの習得にとどまらず、学んだ知識や思考プロセスを様々な状況で生かす力が必要となる。
そこでJFSでは、子供たちが将来生活していく上で必要とされる知識や技能を、実生活の様々な場面でどの程度活用できるかという学習到達度を読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3つの側面から測る国際的調査であるOECDのPISAを指標として取りあげる。

4.2050年の目標
すべての分野でOECD上位10%以内に入る

5.将来あるべき姿
すべての分野でOECD上位10%以内を維持

6.あるべき姿と目標値の理由
本来は学力については他者との比較ではなく、個々の力を絶対的に評価する方が望ましい。特に他国と比較しての順位の上下に一喜一憂するのは、統計的な有意差を考慮しても意味はない。
しかし、現在世界が直面する挑戦に対して「知識活用能力」を発揮していく必要性、また学習に注ぐ時間数の多さを考えると、世界をリードするレベルにあることは望ましいといえる。こうした考えから、特に経済発展レベルが同等のOECD諸国のなかで上位10%にあることをあるべき姿、また2050年の目標とした。

7.出典
国立教育政策研究所「OECD生徒の学習到達度調査」より

8.一口メモ
2000年は読解力、2003年は数学的リテラシー、2006年は科学的リテラシーを中心分野として重点的に調査。2003年は3分野にまたがる問題解決能力についても調査。2000年から3年ごとに実施し、2003年は41カ国・地域から約27万6000人が参加。

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