私たちは、過去の世代の遺産を受け継ぎつつ、将来世代に受け渡していかなければなりません。国際間、地域間で、富や資源は公平に分配されているのでしょうか。だれもが搾取されることのない社会づくりについて学びます。
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鬼頭秀一氏
(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)
環境倫理学の理論的枠組みの構築、生物多様性保全/自然再生の理念の構築、歴史的・文化的視点からの環境の評価軸の開発など、広く「環境」にかかわる「理念」に関する研究を行っている。著書に、『自然再生のための生物多様性モニタリング』、『自然保護を問いなおす』、共著に『環境の豊かさをもとめて--理念と運動』など。
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曽根原久司氏
(NPOえがおつなげて代表理事、山梨大学客員准教授)
フリーター、ミュージシャンを経て、経営コンサルタントの道へ。銀行などの経営指導を通して日本の未来に危機を感じ、その救済モデルを創造すべく、東京から山梨の農山村地域へと移住。林業・農業をしながら「村・人・時代づくり」をコンセプトに都市農村交流の実現を目指すNPO活動を展開。関東ツーリズム大学事務局長、NPO南アルプス山の学校理事長、NPOバイオマス産業社会ネットワーク理事も務める。
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森山まり子氏
(日本熊森協会会長)
大阪教育大学卒(物理学専攻)。元尼崎市立武庫東中学校教諭。1992年、生徒たちと絶滅寸前のツキノワグマの保護に立ち上がったことから、祖先が残してくれた豊かな森を失い、日本文明が滅びようとしていることに気づく。クマの棲む豊かな森を、子孫や全生物に残すため、全国を奔走中。
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藤田和芳氏
(大地を守る会会長、株式会社大地代表取締役)
出版社勤務を経て、1975年に有機農業普及のNGO「大地を守る会」設立に参画。1977年には、その流通部門として、社会的企業のさきがけとなる株式会社大地を設立し、有機農業運動をはじめ、食糧、環境、エネルギー、教育などの諸問題に対しても積極的な活動を展開。アジアを中心に、世界各国の農民との連携を深める。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表、全国学校給食を考える会顧問。著書に『ダイコン一本からの革命』など。
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北澤肯氏
(フェアトレード・リソースセンター代表)
2000年よりカンボジアで保健教育活動に従事。2003年から2005年まで国際フェアトレード認証機関の日本支部フェアトレード・ラベル・ジャパンに勤務。2006年4月、フェアトレードに関する国内や世界のニュース、情報を広く一般の方に提供するフェアトレード・リソースセンターを立ち上げ、代表を務める。有限責任会社グリーンソース代表取締役。コンサルティング、執筆、翻訳なども手がける。
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木村真樹氏
(コミュニティ・ユース・バンクmomo代表理事)
大学卒業後、銀行勤務を経て、2003年からA SEED JAPAN事務局長に就任。非営利マネジメント、SRIやCSRをテーマに活動を展開し、2005年にはコミュニティ・ユース・バンクmomoを設立、代表理事に就任。2006年からは生活の拠点を名古屋に移し、地域の未来を担う若者たちによる「お金の地産地消」の実現に取り組む。2005年度にはap bank運営事務局スタッフも務めた。
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三浦展氏
(カルチャースタディーズ研究所代表)
一橋大学社会学部卒業後、(株)パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集長、三菱総合研究所(90年〜)を経て、99年、「カルチャースタディーズ研究所」設立。団塊ジュニア世代、団塊世代などの世代マーケティングを中心に調査。家族、消費、都市問題などを横断する独自の「郊外社会学」を展開し、家族論、青少年論、住居学など各方面から注目されている。著書に『下流社会--新たな階層集団の出現』『ファスト風土化する日本--郊外化とその病理』など。
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湯浅誠氏
(NPO「自立生活サポートセンター・もやい」事務局長)
1990年代より野宿者(ホームレス)支援に携わる。「ネットカフェ難民」問題を数年前から指摘し火付け役となるほか、貧困者を食い物にする「貧困ビジネス」を告発するなど、現代日本の貧困問題を現場から訴え続ける。現在、反貧困のためのネットワーク構築にも力を入れている。著書に『貧困襲来』『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』など。
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チャールズ・マクジルトン氏
(セカンドハーベストジャパン理事長)
米国モンタナ州生まれ。84年、米海軍横須賀基地配属で初来日。山谷で路上生活者の支援活動に参加し、97年から15カ月間、隅田川沿いのブルーシートの家で暮らす。日本初のフードバンクであるNPO法人フードボートを02年に設立、04年にセカンドハーベストジャパンに改名。日本におけるフードバンク活動の促進者として活躍し、07年にはフードバンクの世界的ネットワーク組織「グローバルフードバンキングネットワーク」のメンバーになる。
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吉本哲郎氏
(地元学ネットワーク主宰、水俣病資料館企画アドバイザー)
水俣市役所都市計画課、企画課、環境対策課、水俣病資料館を経て、2008年3月退職。水俣再生に向け、水、ごみ、食べ物に気をつける住民協働の環境モデル都市づくりに参画。対立を「環境都市水俣」をつくるエネルギーに変えていくことを提唱。地元のことを外の目を借りながら、自ら調べ考え、生活文化を創造する「地元学」を提唱し、国内外で実践している。著書に『私の地元学--水俣からの発信』など。
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塩見直紀氏
(半農半X研究所 代表)
カタログ通販会社を経て、2000年4月「半農半X研究所」を設立。21世紀の生き方、暮らし方として、「半農半X(=天職)」というコンセプトを提唱している。「半農半Xデザインスクール」などを通して、市町村から個人までの「エックス=天職」を応援するミッションサポートとコンセプトメイクがライフワーク。著書に『半農半Xの種を播く』など。京都府綾部市在住。
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広石拓司氏
(株式会社エンパブリック代表取締役、NPO法人ETIC.シニア・フェロー)
三和総研を経て2001年よりNPO法人ETIC.に参画。「チャレンジ・コミュニティ創成プロジェクト」など、地域を活性化する社会起業家の育成に取り組む。2008年5月、株式会社エンパブリックを設立。社会活動を充実させる資源発掘、人材育成、仕組みづくり、運営支援をトータルにサポートし、市民社会のバリュー・チェーン構築に挑戦