2013年06月10日
Keywords: エコ・ソーシャルビジネス 企業(製造業)
もみがら圧縮燃料製造器を販売する株式会社トロムソは、化石燃料に代わる、もみ殻をすり潰して固形化した燃料(モミガライト)およびモミガライト製造機(グラインドミル)を開発し、2008年秋にグラインドミルの販売を開始した。これにより、広島県から「新事業分野開拓事業者」の認定を受けている。
モミガライトは湿気に強く、直接雨に当たらない限りは5年でも10年 でもその形状を保ち、品質も変化しないので、災害時の非常用備蓄燃料、 バイオマス燃料として期待されている。その特徴は、(1)誰にでも簡単 に安全に着火することができる。(2)化石燃料よりも排気が極めてクリーン。(3)高い炎を上げて燃焼するため、大勢の人々が暖をとることが できる。(4)燃焼カロリーは約4000キロカロリーで、薪の数倍、火持ちする。(5)森林保護につながる(6)燃え尽きた後の灰はまた、新たな土壌改良として大地に返され再利用される、などがあげられる。
モミガライトの原料は100%もみ殻であり、日本国内では年間200万トン発生する。同社では、廃棄物となるもみ殻を有効活用しており、燃焼時に窒素・硫黄酸化物を含まないため環境に優しく、燃料としてだけではなく、環境ホルモン吸着材としての期待も高まっている。また稲作地帯ではどこでももみ殻が入手でき、地産地消につながる。
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