2012年11月11日
繊維会社の帝人ファイバー株式会社(現:帝人フロンティア株式会社)と旭化成せんい株式会社は2012年7月10日、京都市と共同で、京都市立の学校を対象とした学校体操服のリサイクルの取り組みを開始したと発表した。自治体と共同で学校体操服のリサイクルを行う初めての事例で、自治体参画型のモデルとして他の自治体にも提案し、日本全国へと拡大を図っていく。
二社は2008年より全国の学校を対象に学校体操服のリサイクル「体操服!いってらっしゃい、おかえりなさいプロジェクト」に取り組んでいる。賛同する学校は年々増加し、特に京都市では2010年度より24の市立校が参画。
今回京都市が支援することにより、生徒への環境教育の一層の充実を図るもの。同市はリサイクル対応の「体操服」導入を推奨し、回収に関わる実務、および回収・リサイクルに関する経費負担を行う。
参画する学校は、二社いずれかのリサイクル可能なポリエステル繊維を使用した体操服を採用し、不要となった体操服の回収を行う。回収された体操服は、石油から製造するものと同等の品質の製品に再生される。石油から製造する場合に比べ、エネルギー消費量、二酸化炭素排出量ともに約80%削減できる。
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