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2012年09月08日

 

濤和化学 世界初、空気中から水をつくる装置を開発

Keywords:  環境技術  企業(製造業)   

 

JFS/Japanese Company Develops Device that Makes Water From Air JFS/Japanese Company Develops Device that Makes Water From Air
吸水器と蒸留器
Copyright 濤和化学株式会社


プラスチック着色加工とメディカル製品を取り扱っている濤和化学は2011年11月14日、災害時の水の確保および水不足の国・地域の問題を解決するために、空気中から水をつくる装置を完成させ、約4時間で30リットルの飲料水をつくることに成功、日本およびPCT加盟国に国際特許を出願したことを発表した。

羽の付いた皿型容器に食品添加物(塩化カルシウムなど)の潮解性無機物を投入し、ゆっくり撹拌しながら空気を吹き付ける。吹き付ける風量は家庭の扇風機ほどでよく、約3時間で潮解性無機物が空気中の水分を吸収し、潮解液ができる。これを加熱蒸留装置で無機物と水蒸気に分離、水蒸気を冷却し、水を回収するまでに約1時間、計4時間で投入した潮解性無機物の量と同量の飲料水をつくることができ、容器の大きさ、数を増やすことで大量の水をつくることができる。また原料となる潮解性無機物は100%再利用でき、食品添加物として厚生労働省で認可されている物が使用されており、さらに加熱蒸留の過程で一般細菌やウイルスはほとんど殺菌される。

登録日時:2012/09/08 06:00:15 AM


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