2012年06月15日
Keywords: 環境技術 企業(製造業) 化学物質 大学・研究機関
通信・情報処理システム等の大手メーカーの富士通は2012年2月7日、タイ東部にあるマプタプット工業団地の環境問題に対し、情報通信技術(ICT)を活用した解決支援を行うと発表した。
石油化学、鉄鋼、精油コンビナートがある同工業団地で揮発性有機化合物(VOC)や臭気、オゾンといった環境汚染物質に関するデータ収集・監視・分析を行う環境モニタリングシステムを構築する。また、このシステムで得られた測定データを活用し、タイ国立のチュラロンコン大学が推進するVOC拡散予測モデルに関する研究を支援する。
さらに、日本国内での環境ソリューションの実績を活かし、業務トレーニングや測定作業での標準化手順の策定等を通じてタイ国内への環境技術移転と同国の環境技術者のスキル向上に向けた支援も行う。
この事業は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究協力事業「環境技術等総合研究協力(助成事業)」として2011年12月に採択されたもので、NEDOの助成のもと、タイ政府からの要望にもとづいて行われる。
登録日時:2012/06/15 06:00:15 AM