政策・制度・技術

2012年05月17日

 

筑波大他 有機薄膜太陽電池の劣化機構を分子レベルで解明

Keywords:  環境技術  大学・研究機関 

 

筑波大学と科学技術振興機構は2012年3月1日、筑波大学の丸本一弘准教授が有機薄膜太陽電池の劣化機構を分子レベルで解明したことを発表し、同日ドイツ科学雑誌の「Advanced Energy Materials」オンライン速報版にも研究成果が公開された。

電子スピン共鳴(ESR法)を改良して、太陽電池内部の構造欠陥が起こる場所を特定できる「ミクロな解析測定手法」の開発に成功。この測定手法を用いて、素子の初期特性に悪影響を与える電荷が正電荷(正孔)取り出し層とペンタセン層との界面に形成されることを突き止めた。

同測定手法は、内部構造の電化状態や分子配向などを精度良く観察できる利点があり、手法の確立によって、有機薄膜太陽電池の材料選択の指針の明確化、特性向上、高効率化などの発展が期待される。

京大他 色素増感高分子太陽電池での界面配置原理を解明(関連のJFS記事)

登録日時:2012/05/17 06:00:15 AM


English  

 

 

このページの先頭へ