2012年04月20日
農業環境技術研究所は2011年11月25日、微生物の酵素を利用して分解を早める研究で酵素を大量生産し、使用済みの生分解性プラスチック(生プラ)を農業現場で速やかに分解する方法を開発したと発表した。
作物の葉の表面からイネ由来の酵母とオオムギ由来のカビを分離した。分解菌の培地に安価で容易に手に入るキシロースを加えることで、大量で高濃度の分解酵素を生産できる。さらに生プラに分解酵素液と吸水性ポリマーを散布することで、1日で劣化させることができる。
農業資材として生プラ素材のマルチフィルム、クリップ、ポット、ひも、ネット、除草シートなどが既に市販されており、今後も市場拡大が見込まれているが、同技術によりプラスチック資材の処理労力の軽減、高年齢化が進む農家の労力削減に役立つとしている。
農環研 オオムギ葉から生プラ分解能力が高いカビを発見(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028851.html
登録日時:2012/04/20 06:00:15 AM
生分解性プラスチックを分解する酵素の大量生産に成功
http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/press/111125/press111125.html