政策・制度・技術

2011年12月22日

 

豊橋技術科学大学 下水処理場で効率的な野菜栽培に取り組む

Keywords:  環境技術  3R・廃棄物  地球温暖化  大学・研究機関  食糧 

 

豊橋技術科学大学は2011年9月29日、文部科学省の科学技術戦略推進費の補助対象として、同大の「バイオマス・CO2・熱有効利用拠点の構築」が採択されたことを発表した。廃棄物から食品を作るサイクルの有効性を検証し、気候変動対策のみに留まらず、広く自治体経営のあり方も含めた先進事例として提示することを目指す。2011年から5年間、経費支援を受け、プロジェクトを推進する。

同プロジェクトでは、まず下水処理場において下水汚泥およびバイオマスを混合処理し、高品位肥料・液肥・バイオガスを製造する。さらに、そのバイオガスで発電を行い、そこで発生するCO2と熱をシステム全体および隣接する植物工場と海藻工場に利用することにより、持続性の高い再生可能エネルギーを効率的に利用する社会実証試験を行う。

下水汚泥の焼却量を低減することで温室効果ガスの排出量を削減し、気候変動対策に直接寄与することに始まり、廃棄物処理方法の多角化・小規模分散型電源の確保・食品および肥料自給率の向上等に至るまでの有効性を各々実証した上で、新たな社会のあり方として提示し、全国規模での普及を目指す。

下水汚泥由来バイオガスを都市ガスとして直接供給(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/029683.html
バイオマス廃棄物を安価にクリーン処理する技術を開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028519.html

登録日時:2011/12/22 06:00:15 AM


English  

 

参照元

豊橋技術科学大学 持続性の高い再生可能エネルギーの効率的利用社会の実現に向けて
http://www.tut.ac.jp/userfiles/20110929_1.pdf


 

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