2011年11月06日
Keywords: 環境技術 再生可能エネルギー 地方自治体 大学・研究機関
福岡市は2011年7月21日、九州大学と連携して同大学が開発した「風レンズ風車」による浮体式海上風力発電の実証実験を、同年秋から2012年12月末までの期間、博多湾において行うと発表した。両者は2009年度から市内の2つの公園に設置された同風車4基で陸上における共同実証試験から連携を始めた。
「風レンズ風車」は、風車羽根をつば付きディフューザー(風レンズ)で覆うことにより羽根に入る風速が上がり、発電能力が2~3倍に向上することを利用する。3kW風レンズ風車(定格風速10m/秒、ローター直径2.5m)による野外試験では同じローター直径の従来風車に比べ発電量が2.5倍になっている。また従来の風車よりコンパクトで、騒音が小さいという特長を有する。
海の中道(同市東区)の沖合約600mに、直径18mの六角形の浮体を海底のコンクリートアンカーに係留し、浮体上に3kW風レンズ風車を2基設置し、風力発電の実験を行う。浮体が受ける影響として風と波があるが、今回は主に風の影響について調査するため、比較的波が穏やかな博多湾内で実験する。環境省の委託事業として行われる。
九州大学の研究チーム、世界初の大型洋上ハイブリッド発電システムを提案(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028640.html
登録日時:2011/11/06 06:00:15 AM
風力発電システム 風レンズ風車
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kankyo/ondan/hp/windpower.html
博多湾における浮体式海上風力発電「風レンズ風車」の実証実験について
http://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/28448/1/siro.pdf
http://www.riam.kyushu-u.ac.jp/windeng/index.php