政策・制度・技術

2011年04月15日

 

鹿島と千葉大など 「甘草」の水耕栽培システム開発

Keywords:  環境技術  企業(非製造業)  大学・研究機関  食糧 

 

鹿島建設と医薬基盤研究所、千葉大学は2010年10月28日、日本で初めて薬用植物「甘草」の水耕栽培システム開発に成功したと発表した。

甘草は、グリチルリチンを主成分として根部に蓄積する薬用植物で、漢方薬原料として広く用いられるだけでなく、食品添加物や化粧品としても使われている。通常の水耕栽培では細根が大量に発生して根が肥大しないため、適度なストレスを人工的に与えることで根を肥大させる栽培ユニットを開発。さらに成長させるための最適な日照、気温等の条件の検証を進めている。

この栽培システムによって、植物工場で残留農薬の危険のない均質な甘草を短期間、かつ安定的に生産できる。また、試験的に圃場で栽培された甘草が収穫までに4年程度かかったのに対して、約1年から1年半で収穫できる。

関係者は今後、根に薬効成分を蓄積していることが多い他の薬用植物に対してもこの栽培システムの適用、採算性の検証を進めていきたいと考えている。

日本サブウェイ 世界初の野菜工場併設店でレタスを「店産店消」(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030269.html

登録日時:2011/04/15 06:00:15 AM

English  

 

参照元

遺伝資源の国内確保・供給に向けて 日本で初めて薬用植物「甘草」の水耕栽培システム開発に成功!
http://www.kajima.co.jp/news/press/201010/28e1-j.htm
医薬基盤研究所
http://www.nibio.go.jp/news/2010/10/000022.html
千葉大学
http://www.chiba-u.ac.jp/


 

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