エネルギー・地球温暖化

2011年04月11日

 

2009年度温室効果ガス排出量大幅に減少、90年比4.1%減

Keywords:  地球温暖化  政府 

 

環境省は2010年12月27日、2009年度の温室効果ガス排出量の速報値を発表した。総排出量は12億900万トン(CO2換算、以下同じ)で、京都議定書の基準年(1990年度)の総排出量12億6100万トンから4.1%(5200万トン)減少となり、前年度と比べると5.7%(7300万トン)の減少となった。

前年度から総排出量の減少傾向が続いている原因としては、2008年10月に発生した金融危機の影響による急激な景気後退に伴う産業部門を始めとする各部門のエネルギー需要の減少が2009年度も続いたこと、原子力発電所の設備利用率の上昇等に伴い電力排出原単位が改善したことなどが挙げられる。

エネルギー起源のCO2の排出量を前年比で見ると、産業部門7.9%減、運輸部門2.5%減、家庭部門5.5%減、業務その他部門6.6%減、エネルギー転換部門0.7%増等の合計で5.6%減であった。

原子力発電所の設備利用率は前年比5.7ポイント増の65.7%であった。仮に利用率が長期停止の影響を受けていない1998年と同じ84.2%だったとすると、温室効果ガスの総排出量は基準年比7.8%減の計算となる。

2008年度の日本の温室効果ガス排出量、昨年度より6.4%減少(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/030044.html

登録日時:
2011/04/11 06:00:15 AM

English  

 

参照元

2009年度(平成21年度)の温室効果ガス排出量(速報値)について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13313


 

このページの先頭へ