政策・制度・技術

2011年03月25日

 

ナノバブルで湖底のヘドロ分解・水質改善へ

Keywords:  環境技術  企業(製造業)  大学・研究機関  生態系・生物多様性 

 

立命館大学生命科学部の今中忠行教授は2010年12月3日、ナノバブル(1ミクロン以下のナノ単位の微細な気泡)発生装置を利用して、同大学びわこ・くさつキャンパス内の自然池で、水質改善を目的とした実証実験を開始した。

同教授の研究室ではこれまでの研究活動で、湖底にたまるヘドロを分解して水質を改善するためには、好気性微生物の成長を促進して活動を活発化させる必要があることを突き止めてきた。また、ナノバブルが微生物の活性化に役立つことは大腸菌を使った実験で確認しており、琵琶湖で採取したヘドロをナノバブル処理した実験では、透視度や汚濁物質量の変化で好結果を得ている。

今回の実験のために、複合セラミックを応用した熱関連機器開発企業である株式会社西研デバイズと共同で超微細孔式ナノバブル発生装置を開発した。本体を水上に浮かべ、湖底へ向けてナノバブルを発生させる仕組み。搭載の太陽光発電パネル蓄電池により、夜も含め外部からの給電なしで作動する。

6カ月以上にわたる実験で、定期的に水質を測定し、ナノバブルが水質浄化するメカニズムの詳細を解明する。将来的には、琵琶湖の水環境改善に役立てることを目指している。

登録日時:2011/03/25 06:00:15 AM

English  

 

参照元

立命館大学―湖底のヘドロを分解し、水質改善へ 
超微細気泡(ナノバブル)発生装置をキャンパス内自然池に設置
http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/7297/year/2010/
publish/1

株式会社 西研デバイズ
http://www.nishikendevise.com/


 

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