生物多様性・食糧・水

2011年02月03日

 

串本海中公園センター 人工飼育下でアカウミガメの孫世代が誕生、世界初

Keywords:  生態系・生物多様性  企業(非製造業) 

 

和歌山県串本町の水族館串本海中公園センターは2010年9月6日、同年9月4日人工飼育下で孫世代(F2)のアカウミガメが誕生したと発表した。飼育下におけるアカウミガメの2世代にわたる繁殖は世界初。

アカウミガメは、近年野生での生息数の減少が危ぶまれており、レッドデータブックでも絶滅危惧種II類に指定されている種。同館では1995年8月に世界で初めて飼育下におけるアカウミガメの繁殖に成功した。この時生まれたアカウミガメが、数年前より産卵を行っていたが、子ガメのふ化までには至らなかった。2010年は7月に2回産卵し、9月4日の19時頃、ウミガメ担当スタッフがふ化状況をチェックしていたところ、子ガメが砂から頭を出しているところを発見、孫ガメ誕生の瞬間に立ち会うことができたという。

同館では、「今回のアカウミガメの孫世代の誕生によって、飼育下でアカウミガメを完全に繁殖させることが可能なことが分かった。今後も研究を続けていくことで、未だ正確に分かっていない成熟年齢や寿命なども解明したい」としている。

アオウミガメが産卵 屋内の人工環境下では世界初(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023204.html
海ガメの生活史を把握して保護へ 日本海ガメ協議会(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024416.html

登録日時:2011/02/03 06:00:15 AM

English  

 

参照元

世界初!アカウミガメ人工繁殖で孫世代(F2)誕生!!
http://www.kushimoto.co.jp/topics1009.html


 

このページの先頭へ