2010年04月17日
国際電気標準会議(IEC)は2009年5月、日本が1970年代前半から検討を進めてきたUHV送変電技術の1100kVを標準電力として国際規格に認定した。
UHV送変電技術は超高圧送変電技術で、最高電圧は1100kV。この技術は、現在運用している550kV送電線に比べ約3~4倍の電力を送電できる。また、送電ルート数の削減および送電ロスの低減が図れる。
世界でも、欧米などでUHV技術が開発されてきたが、現在運転されているUHV設備はない。このような状況のもと、1977年に米国とソ連が提唱した1200kVが、1997年にはイタリアが推す1050kVが、それぞれ標準電圧として今まで国際規格となっていた。
日本では1980年に、国土が狭く険しい山岳地帯が多い地理的条件に最適なUHV電圧として、最高電圧1100kVを採用した。経済発展の著しい中国でも、急増する電力需要に対応するため、日本が確立した最高電圧1100kVのUHV技術を採用している。
1100kV UHV送変電技術の国際標準化
http://www.iecapc.jp/news/news_100.htm
登録日時:2010/04/17 06:00:15 AM