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2010.03.20 Sat

森林総合研究所 世界で初めて、落葉が土壌有機物に変化する過程を解明


独立行政法人森林総合研究所は2009年9月9日、独立行政法人農業環境技術研究所と共同で、落ち葉や土などの有機物組成をそのままの状態で調べることができる「固体13C核磁気共鳴法(固体13C NMR法)」を用いて、世界で初めて落葉が土壌有機物へ変化していく過程を明らかにしたと発表した。

この方法を用いて、ブナとミズナラの落葉の腐朽過程を調べた結果、両樹種の有機物の成分組成は異なっているが、主要成分であるO-アルキルグループの有機物は両樹種とも大きく減少した。また、分解の遅い脂肪族、芳香族、カルボニルグループの有機物が相対的に増加し、3年後には両樹種における有機物組成は等しくなるとともに、土壌中の有機物組成に近づいた。さらに、有機物組成ごとの分解速度を基にして林床の有機物集積量を推定した結果、10年間で1ヘクタールあたり総計4トンの炭素が林床に蓄積されることを明らかにした。

「固体13C NMR法」では、これまで対象ごとに別々の手法で測定されてきた有機物組成を、同一の非破壊的手法で同時に調べることができる。この手法によって、森林への炭素蓄積のメカニズムの包括的な理解が可能となり、地球温暖化対策研究の進展に貢献することが期待される。

放射性炭素で温暖化が土壌の炭素貯留能力に及ぼす影響を予測(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028810.html
日本の森林土壌のメタンの吸収量は欧米の2倍(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024787.html
落葉が土壌有機物に変化する過程を「固体13C NMR法」により解明
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/kouho/
Press-release/2009/20090909/CNMR20090909.html

登録日時:2010/03/20 06:00:15 AM


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