交通・モビリティ

2010年01月29日

 

沖縄 車の屋根緑化で冷房いらずの"走る庭"

Keywords:  交通・モビリティ  NGO・市民  生態系・生物多様性 

 

JFS/Lawn on Wheels
Copyright 知念満二


沖縄県那覇市に住む知念満二さんが、車の屋根に芝生を生やすことに成功し「夏でも冷房のいらない車」を実現した。計画が始まったのは2007年。車のエアコンが壊れていて暑さで困っていたが、知念さんのお母さんが冷房が苦手だったこともあり、車内で木陰の涼しさを再現する方法を考えた。車の上に庭が出来れば「エコ&アート」にもなるのでは、と見た目の美しい芝生を選んだ。

翌年2008年から数種類の芝生の種を使って実験を開始した。大雨で種が流されたり、芝床が屋根から飛んでしまったりと試行錯誤の連続だった。夏は1日に3、4回の水やりが必要で、ガソリンスタンドで水を補給したこともある。さび止め、断熱材、水を保つおむつシートにココナツの繊維を重ねた芝床を、いかに車の屋根に固定するかということが一番の工夫ポイントだ。

芝生を生やした車は予想以上に人目をひき、見かけた子供たちが喜んでくれるという嬉しいこともあった。2008年11月30日に琉球新報に取り上げられて以来、国内のテレビ番組(ナニコレ珍百景)で紹介され、2009年にはブラジル、メキシコ、イタリア、ルーマニア、中近東などでもニュースになった。元々遊びで始めたことが世界に広がっていくことが面白いと話す。

現在、芝床がはずれてしまい、車は元の状態に戻っている。知念さんは、目立たなくなったことが快適としつつも、次回は花の咲く植物を植えてみたい、と抱負を語っている。

車上緑化計画
http://plaza.rakuten.co.jp/mitu2chinen/diary/
200812090000/

登録日時:2010/01/29 06:00:15 AM

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