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2009.03.22 Sun

竹中工務店、"虫を生かす防虫"で侵入昆虫を半減
JFS/takenaka pola museum
ポーラ美術館/写真:石黒 守


竹中工務店は2008年10月28日、箱根のポーラ美術館で2004年より実施している館内への各種昆虫の侵入防止対策により、昆虫の進入が対策以前と比べほぼ半減したと発表した。IPM※(Integrated Pest Management)の考え方を取り入れ、殺虫ではなく、各昆虫が侵入しにくい設計や防虫機器の効果的な配置をする対策を実施してきた。

まず館内に通じる開口部で侵入昆虫を捕獲し、侵入経路や種類を分析。昆虫の主な侵入経路は搬出入口と通用口であり、侵入昆虫は約90%が飛来性昆虫であると特定し、紫外線カットの照明に置き換えたり紫外線カットフィルムをかぶせるなど、飛来性昆虫の強い誘引源である照明の紫外線をカット。歩行性昆虫の侵入対策としては昆虫忌避部材を採用した。

その結果、昆虫の侵入が、飛来性昆虫の多い通用口付近では約5分の1、歩行性昆虫の多い搬出入口では約10分の1、施設全体では約半分に減少した。周囲の環境に対して殺虫剤などを使わなくても、建築的なアプローチだけで満足できる結果が得られることが検証された。

世界的に、殺虫剤などの化学薬品による人体への影響や地球環境への配慮から、薬品の使用が極力控えられるようになってきている。また海外の美術館では、美術品変色や変性などの影響や人の健康被害を危惧し、薬剤を使用しない低酸素処理による美術品の殺虫などが増えてきている。

【ニュースレター】サステナブル建築を追求する - 株式会社竹中工務店(JFS ニュースレター No.47、2006年7月号)
http://www.japanfs.org/ja/join/newsletter/pages/027353.html
竹中工務店、ダイオキシン汚染土壌を無害化させる装置製作(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023924.html
ビルの屋上に花畑を 竹中工務店、薄層屋上緑化システム開発(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/023534.html
人体・環境への影響を考え、殺虫ではなく建築的アプローチで行う防虫対策を実施
http://www.takenaka.co.jp/news/pr0810/m0810_01.html

登録日時: 2009/03/22 06:00:15 AM


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