エネルギー・地球温暖化

2009年03月08日

 

東京都、太陽エネルギー導入を促進する複合的な取り組みを展開

Keywords:  再生可能エネルギー  地方自治体 

 


東京都は、2009年度より太陽熱の普及拡大に向けた取り組みを本格的に展開する。太陽熱を熱源としたグリーン熱証書制度を同年度より導入、同時に太陽熱機器を設置する家庭に対して2009年4月から2年にわたり補助金を交付する。

そのスキームは、(1)太陽光発電や太陽熱利用の給湯器/暖房機器などを導入する家庭が生み出す環境価値(グリーン熱相当量)に対し(財)東京都環境整備公社が10年分の環境価値の譲渡を条件に、補助金を交付する。(2)都は譲渡された環境価値を、その認証機関であるグリーンエネルギー認証センターに認証申請を行う(算定法については、同センターで検討中)。(3)公社は譲渡された環境価値を証書化し企業等へ販売する。

東京都は地球温暖化対策として再生可能エネルギーの利用拡大を進めていくため、 2016年までに100万kW相当の太陽エネルギーを都内に導入することを目標に掲げている。その足がかりとして、平成21から22年度の2年間で、合計4万世帯への太陽エネルギー利用機器の設置を目指す。

都は、2008年6月に大規模事業所にCO2の排出量削減義務を条例しているが、この制度の導入により、設定した削減目標を達成できない事業所が不足分を補填できる道が開ける。家庭だけでなく、都全体での地球温暖化対策の仕組み作りを本格稼働させる方針。

住宅用太陽エネルギー利用機器導入促進事業補助金交付要綱
http://www.tokyo-co2down.jp/documents/doc_katei/
taiyouene_youkou.pdf

グリーン熱証書制度の創設に向けたこれまでの経緯及び今後のスケジュール
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/
carbon_offset/conf_ver/05/ref02.pdf

東京都地球温暖化防止活動推進センター(愛称:クールネット東京)
http://www.tokyo-co2down.jp/
東京都、都内に100万キロワットの太陽エネルギー導入へ(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024757.html
東京都 CO2排出量削減義務を条例化全国初(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/024908.html
東京都 太陽熱を利用したグリーン熱証書制度の導入を検討(関連のJFS記事)
http://www.japanfs.org/ja/pages/028614.html


登録日時: 2009/03/08 06:00:15 AM

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