3R・廃棄物

2006年02月02日

 

東電、石炭灰を利用する「ヒートアイランド抑制舗装」技術を開発

Keywords:  3R・廃棄物  エコ・ソーシャルビジネス  企業(非製造業)  地球温暖化 

 

東京電力は2005年10月4日、石炭火力発電で発生する石炭灰を道路舗装材に再生利用して、路面冷却効果の持続性を大幅に向上させる日本初の「ヒートアイランド抑制舗装」技術を開発したと発表した。

同社では、石炭灰を土地造成材やセメント原料として100%リサイクルしているが、さらなる有効利用を検討する中で、ヒートアイランド現象の一因とされる路面アスファルトの高温化を抑制する舗装材としての技術開発に取り組んできた。

「ヒートアイランド抑制舗装」は、上層の「保水性石炭灰アスファルト層」と、下層の「保水性石炭灰路盤層」の二層構造で、下層の水分が毛細管現象によって上層へ供給され、その水が蒸発する際に周囲から熱を奪うことを利用して路面を冷却する。下層の保水能力は、一般的な路盤層に比べて約10倍あるので、冷却効果を長期間持続できる。

同社研究所のフィールド実験で、一般的な舗装と比べて路面温度を約10℃低く抑える効果を確認した。実規模での路面冷却効果の持続性や耐久性、経済性の検証を進め、2007年度を目途に実用化を目指す考え。



http://www.tepco.co.jp/cc/press/05100401-j.html




登録日時: 2006/02/02 09:53:24 AM

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