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2004.11.02 Tue
産廃現場の野ネズミに高い染色体異常発見
青森、岩手県境の国内最大級の産業廃棄物不法投棄現場に生息する野ネズミのハタネズミに高い割合で染色体異常が見られることが弘前大学農学部生命科学部小原良孝教授の調査でわかった。2004年7月5日、青森県の、不法投棄に関する調査評価委員会で紹介された。

青森県と岩手県の県境では10年以上前から産業廃棄物の不法投棄が行われ、その投棄現場は27ヘクタールと国内最大規模となっている。その膨大な投棄量は約82万立方メートルにものぼり、地形を変えるほどで、有機溶剤のはいったドラム缶や医療廃棄物など大量の有害廃棄物が捨てられ、土壌、地下水、河川への汚染が危惧されている。

小原教授は2003年春から秋にかけて、この投棄現場で30匹、現場から2キロ以上離れた場所で15匹のハタネズミを採取して染色体の調査を行った。その結果、通常15対30本の染色体が、投棄現場で採取した2匹には31本あるという異常が見つかり、また切断したり切れかかったりした染色体異常(breaks・gaps)は、現場から離れた場所のネズミに比べ投棄現場のネズミには3倍以上の割合で見られた。

ハタネズミは半地下棲動物で、主に植物の根や茎、時には土壌動物などを餌としている。このため産廃からの滲出水の影響を受けやすいのではということで今回の調査対象に選ばれた。小原教授は、ヒトと同じ哺乳類であるハタネズミに見られる遺伝的な影響は、環境汚染がヒトに及ぼす影響を考える上で一つの指標となり、このハタネズミにみられた異常が今後世代を超えてどのように遺伝していくか注目したいと語っている。

http://www.kenkyo.pref.aomori.jp/

登録日時: 2004/11/02 02:32:22 PM
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