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2004.05.26 Wed
水俣を伝えつづけるために 水俣フォーラム
水俣フォーラムは、1996年、「水俣・東京展」の開催を機に発足した団体。全国での水俣展や毎月のセミナー開催をはじめ、「水俣病を“鏡”として近代と人間を考える」ためのさまざまな活動をおこなっている。

公害の原点といわれる水俣病が南九州の片隅で公式に発見されたのは1956年。魚介類の宝庫の海に、地元の企業がアセトアルデヒドの生産過程でできたメチル水銀を直接流したことが原因である。被害は沿岸漁民を中心に、母体を通じて胎児にまで世代を超えておよび、壮絶な健康被害といわれのない差別や貧困、環境破壊とコミュニティの崩壊をもたらした。

最大多数の最大幸福を求める社会構造は、そこから排除された生命や自然を犠牲にして成り立っている。水俣病は、人類が近代化を進める過程で顕在化した矛盾の象徴である。根本的な原因がなくならない限り、たとえ環境が再生されても終わりではないと水俣フォーラムでは考えている。

水俣フォーラムの活動は、今を生きるすべての人に、人間の尊厳、環境破壊の社会的費用など、事実の重さを当事者の声に耳を傾けながら伝えつづける環境教育でもある。水俣展の来場者は1996年以来延べ10万人を超えた。5月には札幌で開催される。



登録日時: 2004/05/26 10:16:51 AM
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