幸せ・レジリエンス

2003年07月31日

 

夏至の夜に、100万人のキャンドルナイト

Keywords:  幸せ  NGO・市民  企業(製造業)  企業(非製造業)  地方自治体  政府  省エネ 

 

2003年6月22日、夏至の夜に「夜8-10時の2時間、電気を消してスローな夜を楽しもう」というイベントが各地で開かれ、また多くの市民がそれぞれの家庭で家族や友人とローソクで過ごすなど、電気のない2時間を楽しんだ。

この「100万人のキャンドルナイト」は、有機農業運動などを展開している「大地を守る会」やNGO「ナマケモノ倶楽部」、JFS共同代表の枝廣淳子他、NGO関係者などが中心となって呼びかけたもので、環境省も後援。岩手県などが県をあげて、またNECが会社ぐるみで参加したほか、インターネットや携帯電話の告知メッセージで瞬く間に全国に広まった。

夜8時には、趣旨に賛同した札幌の時計台や東京タワー、各地のお城や民間企業の建物など、日本全国2000ヶ所以上で、照明が一斉に消された。東京電力の協力でその夜の消費電力のグラフが出たほか、ちょうどその時間に日本上空を飛ぶ衛星からの衛星写真で、全国の「消灯具合」もビジュアル化するなど、新しい試みも。

2年前に米国で始まった自主停電の流れを汲む取り組みだが、「省エネ」や「反原発」などの政治的なメッセージを超えて、「電気を消してスローな夜を」をそれぞれに楽しんでみよう、という幅の広い趣旨が多くの賛同を呼んだ。翌朝の主要新聞およびテレビの多くで取り上げられるなど、新しいタイプの取り組みに注目が集まった。

環境省のアンケート調査によると、アンケートに回答した324人の4.3%が、消灯に参加したと回答。日本全体では約500万人に相当する数字だった。

キャンドルナイトはまた来年も実施される予定。


http://www.candle-night.org/jp/




登録日時: 2003/07/31 11:38:45 AM

英語記事はこちら


 


 

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