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2003.01.23 Thu

続々と登場するエコ繊維
2002年12月、大手繊維会社である日清紡と東レから植物繊維を使った繊維製品の発表が続いた。

日清紡は、収穫後廃棄されるバナナの茎から繊維を取り出し、世界で初めて工業的に繊維製品(テキスタイル)化することに成功した。発表された糸はバナナ30%綿70%の混紡糸で、現在はバナナ100%糸の試作に取り組んでいる。

バナナの茎を使ったプロジェクトは、1998年に名古屋市立大の森島教授とともに、ODA(政府開発援助)の一環として中米ハイチで研究開発が始まり、日清紡は翌年の99年より参加、織布技術を共同研究してきた。

バナナ繊維には、吸水性が非常に高く、軽く、しなやかで艶があるという特徴に加え、従来は産業廃棄物となるバナナの茎を資源とする有効利用であり、糸の原料にする解維工程時に一切の化学薬品を使用しないこと、生分解性であることなど、環境保護の面も強く打ち出している。カジュアル衣料用にアパレルメーカー向けに売り出す予定。(現在は試作段階のため日本国内でのサンプル提供のみをおこなっており、海外対応は当面行なわないとのこと。)

一方、東レでは竹を使った繊維の開発を行い、竹繊維20%以上を含んだ、ポリエステルもしくはアクリルなどの合成繊維との複合織編物『爽竹(そうたけ)』を発表した。竹繊維は、綿の約2倍以上の高い吸放湿機能や抗菌防臭機能を持っており、熱伝導率が高く、生地に爽やかな感触を与える。ソフトな風合いと快適な肌触りを活かして、アウターやインナー、裏地用途向けに展開する予定。

カネボウでは、すでにトウモロコシを原料とした繊維『ラクトロン』を開発、発売。生分解性合成繊維の特徴を利用し、植林や園芸関係に使われているものもある。

大手繊維会社そろっての「エコ繊維」への取り組みは、「消費者に潜在的にある地球環境保護に取り組みたいというニーズに充分に応えられる新製品として位置付け、展開を進める」(東レ)と、機能性や快適性に加え、地球環境問題に関心を深める消費者のニーズに応えようとするもの。

http://www.nisshinbo.co.jp/news/pdf/85_1_ja.pdf
http://www.bananaproject.com/jp/index.html

登録日時: 2003/01/23 05:38:50 AM
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