生物多様性・食糧・水

2017年08月04日

 

京都大学、生物多様性を維持する新しい理論を提示

Keywords:  生態系・生物多様性 

 

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イメージ画像:Photo by Michael Schönitzer. Some Rights Reserved.

京都大学フィールド科学教育センターの小林和也講師は2017年3月9日、植物の生物多様性維持には花粉と種子の生産比(性比)が重要な役割を果たしているとの新しい理論の発見を発表。同研究成果は、2017年3月6日に英国の総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

同研究では性比と生物多様性の関係を明らかにしたとともに、密度依存的な種内競争の強度変化が群集全体のパターンに影響していることを示唆している。また、この仮説は有性生殖を行うあらゆる生き物、つまり植物だけでなく、動物や昆虫の群集にも適応可能であるため、個々の種の進化と群集全体の動態がどのように関係しているのかを調べていくことで、生物多様性の維持メカニズム解明に貢献できる。

性比の理論研究では、花粉が届く範囲に多数の同種他個体がいる場合には1対1の生産比になり、低密度の時には花粉の生産を抑えて種子を多く生産すると予測。植物の増殖効率は種子生産量に強く依存するが、花粉生産量には影響されないため、結果として種間で種子生産量が均一になることが期待される。

この仮説を検証するためシミュレーションモデルを構築し、予想通り密度に応じた種子と花粉への資源配分が起こること、それによって種子生産量が種間で均一化し600種を超える多種共存が可能であることを示した。さらに、同モデルで得られた結果は、実際の生物群集に見られる種数と個体数の関係とよく一致した。

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