企業・CSR

2017年01月23日

 

パタゴニア プロビジョンズ、食物連鎖を取り戻す

Keywords:  企業活動  生態系・生物多様性  食糧 

 

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アウトドアウェア・メーカーのパタゴニア日本支社は2016年9月15日、新しい食品ビジネス「パタゴニア プロビジョンズ」を本格的に開始することを発表した。「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える」こと、「ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」ことを目指す。

パタゴニアは、食品製造が環境にもたらす影響に危機感を持っている。「今日の地球温暖化は、もはや議論の余地のない事実。地球の気温が上昇しつづけ、沿岸地域は海面上昇に直面し、海は酸性度が増して生命を支えられなくなり、多くの種が通常の生息地で繁栄できなくなっている。気候変動の原因となる温室効果ガスをもたらしている最大の原因のひとつが、現代の食品製造業であり、この業界ほど危機が緊急に感じられる分野はない。」

「パタゴニア プロビジョンズ」が2016年秋から提供を始める食品は、生息数が豊富な天然魚だけを捕獲して加工したスモークサーモン、それにオーガニック農場から調達した果物、アーモンド、シード、果汁のみを使用したエナジーバー、煎った4種のオーガニック穀類と乾燥オーガニック野菜入りのスープミックス。そして、環境再生型農業による穀物『カーンザ』を使用したビール。

パタゴニア日本支社長の辻井隆行氏は、近い将来、日本が抱える環境問題の解決に貢献し、作る人も食べる人も幸せになるような日本オリジナルの食品を紹介したいとしている。

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