震災からの復興

2016年05月28日

 

震災から5年 福島の人々に「想い」を届ける

Keywords:  震災復興 

 

写真:つながるオモイ キャンペーン
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東日本大震災から5年。福島の地で継続して復興および、経済的自立に向かって取り組む人々に想いを届ける「『#つながるオモイ』キャンペーン」が2016年3月1日から14日までの期間、開催されました。

キャンペーンの主催者、手作り化粧品・石鹸等を販売するラッシュジャパンは、農地再生率が被災3県(福島県、宮城県、岩手県)の中で最も低い福島県の経済的自立をサポートすべく、東日本大震災から5年の節目となる2016年3月11日を目前に控えた2月15日より、新商品3種(風呂敷2種、石鹸)を順次販売しました。

これらの商品には、福島圏内で栽培、加工、販売までを一貫して実施する6次産業化を行うと共に、震災により被害を受けた農業、農地、コミュニティの再生を掲げている2団体の商品原材料が使用されています。

風呂敷に使われているのは、福島県いわき市を活動拠点とする、いわきおてんとSUN企業組合が有機栽培した日本在来種「和綿」です。

いわきでは、震災以前から農家の後継者不足が課題でした。そこに震災による農業断念の影響が加わることで、遊休農地・耕作放棄地が増加。これに対し、塩害にも強い日本の在来種「和綿」を栽培・製品化・販売することで、福島から新しい農業と繊維産業を作り、地域に活気と仕事を生み出すことを目的に設立されたのが、いわきおてんとSUN企業組合です。

先進国を中心に需要が高い、農薬や化学肥料を使わないオーガニックコットンの栽培から販売までを行うことで、震災によりバラバラになった地域コミュニティと農地再生に加え、新規産業による雇用の創出を通した経済的自立を目指しています。

石鹸「つながるオモイ」には、福島県南相馬市の南相馬農地再生協議会が栽培、搾油した菜種油「油菜ちゃん」が素地の原材料として使われています。ヒマワリ、大豆、油菜などの油脂植物には、土壌の放射性物質を吸収する能力があり、それらの種から搾った油には放射性物質が移行しないという実証結果が得られています。

土壌中の水に溶けている放射性物質(セシウム)は根から吸収されますが、搾油の際にセシウムを含む「油粕」とセシウムを含まない「油」に分離されます。油菜を栽培することで汚染された土壌の洗浄を行いつつ、農地の再生、さらには地域コミュニティの再生につなげていきます。また、栽培から搾油・製品化までを一貫して行うことで、新たな産業を地域に根付かせ、経済的自立につなげます。

キャンペーンでは、これらの商品を販売する店舗への来店者が「菜の花」を象徴する黄色のハート型フォトフレームと共に写真撮影し、ソーシャルメディアに投稿。各投稿の「ハート」と「ハート」がつながることで、象徴的に福島への想いをつなげていく仕組みです。

「人とオモイのつながりが、福島の大地や人々が前へ進もうとする背中を押すパワーとなるように」との願いが込められた写真が、#つながるオモイ、#ForFukushimaのハッシュタグと共にSNSで投稿されました。

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