震災からの復興

2015年10月24日

 

被災地発、放射線の基礎知識をまとめた冊子 ベテランママの会が発行

Keywords:  震災復興  原子力 

 

写真:小冊子「福島県南相馬発 坪倉正治先生のよくわかる放射線教室」

福島県南相馬市の市民団体であるベテランママの会は2014年8月、放射線の基礎知識をまとめた冊子「福島県南相馬発 坪倉正治先生のよくわかる放射線教室」を発行した。坪倉氏は血液内科を専門とする医師で、2011年3月11日に発生した東日本大震災の後すぐに南相馬市で医療支援を開始。内部被ばくの検査に携わり、福島の人々の支援を続けている。

ベテランママの会は、南相馬市に暮らし続ける若いお母さんや子どもたち、そして高齢者のサポートをしようと震災を機に立ち上げられた市民団体。坪倉氏に依頼して、放射線に関する市民向け勉強会を繰り返し実施している。

冊子には、自然放射線量や食べ物に含まれている天然の放射性物質であるカリウム40の量、被ばく量の測定方法など、放射性物質に関する一般的な基礎知識が記されている。加えて、流通している食品や水道水では内部被ばくが増えていないことをデータに基づいて示したり、放射線は細菌のようにはうつらないことを示したりするなど、勉強会の経験をベースに、放射線に関する疑問に答える内容も紹介している。

2014年11月には、同じ内容の英語版も発行されている。

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