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2015年03月27日

 

NEC、100万台以上の蓄電池を制御するソフトウェアを開発、次世代電力システムに寄与

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イメージ画像: Photo by Thomas Ormston Some Rights Reserved.

電機大手のNECは2014年11月13日、100万台以上の蓄電池をクラウド上のシステムから自動制御し、デマンドレスポンスを実施する「仮想統合制御ソフトウェア」を開発したと発表した。住宅やビル、電気自動車等に分散する多数の蓄電池の充放電を集中的にコントロールし、既存の電力系統と同等の需給調整をリアルタイムで実現。発電所の電力需給調整機能を補強する。

「仮想統合ソフトウェア」は、蓄電池の劣化特性に応じて充放電を制御するため、電池寿命を約2倍に延長できる。また、自動デマンドレスポンスの最新規格OpenADR 2.0bに対応しており、大口需要家に加えて、複数のアグリゲータが管理する小口需要家の蓄電池も制御可能である。

国内では「固定価格買取制度」を契機に再生可能エネルギーの導入が進んでいるが、風力や太陽光による発電は天候に左右されるため、電力系統へ統合する際には発電所の需給予測と調整が鍵を握る。NECが今回開発したソフトウェアは、デマンドレスポンスを通じて発電所の需給調整を支援するため、再生可能エネルギーの導入を拡大する上でも有望な技術となる。

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