震災からの復興

2014年10月19日

 

五輪の前にやるべきこと

Keywords:  震災復興 

 


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認定NPO法人女性の活力を社会の活力に(JKSK)が、東日本大震災の被災者支援プロジェクトとして立ち上げた「JKSK結結(ゆいゆい)プロジェクト」では、被災地復興の様子を伝える「東北復興日記」を2012年8月より東京新聞に連載しています。JFSでは、JKSK、東京新聞の快諾を得て記事を転載し、月一回程度のペースで、復興の今をご紹介していきます。

2011年3月11日のあの東日本大震災発生を知った直後から、すべての人々が持てる力を発揮していかねばならないと、首都圏の志を同じくする女性たち10人が行動を起こした「JKSK結結プロジェクト」。被災地における車座・交流会を定期的に開催し、話し合いの中で浮かんだアイデアを事業化するなど、毎日、東北の復興のことを考えてきました。

2013年9月28日、5月から新たに始めた「JKSKボランティアバス」で福島県広野町を訪れました。福島の新しい産業としての将来像を描きながら育てているオーガニックコットン畑での草取りや、収穫作業に汗をかいた後、楢葉町や富岡町を訪れました。東京電力福島第一原発から7km、第二原発が立地するその町に身を置くと、日本全国がオリンピックに浮き立っている中、それとはまるで別の風景が広がっていました。声が出ませんでした。


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時計は震災のあった午後2時46分で止まり、家屋、学校は地震で崩壊し、人っ子一人いない。田畑には、除染された土や草木が詰まった黒い袋が野積みされ、自分がこの町の住人だったら...と、いたたまれない耐えがたい思いでした。オリンピックに浮かれる前に、日本人として、今、なさねばならないことがあるのではないでしょうか。

安倍総理大臣に、また、毎月11日に被災地を訪問しておられるという自民党青年局の皆さんに、まず、楢葉町や富岡町に身を置いて、自分がその町の出身であったら、と考え、そして対応をと切に思いました。

(NPO法人女性の活力を社会の活力に(JKSK)会長 木全ミツ)

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