エネルギー・地球温暖化

2014年04月09日

 

東電福島原発事故 牛の被ばく量とDNA損傷の関係についての研究、開始

Keywords:  原子力  大学・研究機関 

 

写真:サンプリングを行っている様子
Copyright 東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会
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一般社団法人東京電力福島第一原子力発電所の事故に関わる家畜と農地の管理研究会とサウスカロライナ大学のムソー教授は2014年2月10日、福島第一原発20キロメートル圏内において、牛の被ばく量とDNA損傷の関係を明らかにする共同研究を開始したことを発表した。

被災した畜産農家と多分野の研究者、地元獣医師が、放射能汚染の最前線でひとつになり取り組むプロジェクトで、今の福島でなければできない世界初の研究となる。

チェルノブイリ原発事故の際も、世界から注目が集まり、多くの研究が行われた。低レベル被ばくの影響について、議論はあるものの科学的データは残されていない。福島も後世のための重要な研究の場として注目されている。特に今回、大きな動物の放射性物質の体内分布、体内動態のデータが世界で初めて得られている。

家畜と農地の管理研究会では、震災後、警戒区域内に残され継続飼育されている牛たちの行動解析、被ばく線量測定、血液採取で得られる遺伝子の変化の解析など、貴重な科学的知見を収集し続けており、研究成果は順次発表していく予定。

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